-1996.5-
- 1996.5.1
- 「説得隊」が寮内に立ち入り、学部文書「学外者退去命令」を配布する。この際に、いわゆる「桜井ビンタ事件」起きる(たしか)。
- 1996.5.1 - 1996.5.2
- 英語Iの時間に、学部当局による「学生の皆さんへ」なるビラが配布される。
内容は、なぜ学部が駒場寮の電気・ガスを止めるに至ったのか、というその経緯の説明(弁明?)、現在の駒場寮周辺の学生たちの行動が及ぼす将来のキャンパス計画へのよくない影響について、などとなっているが、後日、学生自治会と駒場寮委員会はこれに全面的に反論するビラを配布している。
- 1996.5.9
- 駒場寮廃寮問題に関する「緊急代議員大会」が開催され、駒場寮への電気・ガス供給を復旧しての話し合い、駒場寮廃寮反対、そしてこれら決議を全学投票でさらに確認することが、決議される。
- 1996.5.13 から 1996.5.17 にかけて
- 代議員大会決定に基づく、クラス討論の期間。
- 1996.5.13 - 1996.5.15
- 教養学部と学生の双方が認める「中立」な年表の作成。
(この「年表」はHTML化し転載してあります)
- 1996.5.14
- 「学生の皆さんへ2」が配布され始める。
- 1996.5.20 - 1996.5.24
- 代議員大会決定に基づく、全学投票の投票期間。
- 1996.5.20
- 「学生の皆さんへ3」が配布され始める。
教養学部は教官16名を「動員」して(←「16人」というのは学生自治会のビラを参照しています)、正門付近で学部のビラを配布する。その中には、広域科学専攻(だったっけ?)の教官有志による、「サルでもわかる「廃寮」問題」なるものも含まれている。
教養学部が主催する、主に新入生向けを対象とする廃寮問題とCCCL計画についての「ティーチ・イン/フリートーク」が900番教室で行なわれる。
夕方6時から、という時間設定が悪いのか、教室は哀しいほどにガラガラで、それでも訪れた学生はどこかで見たことがあるような人ばかり(つまり、この企画にケチをつけにやって来た廃寮反対運動に携わる人たちばかり)。
前半は特別委員と教官と評議員が一方的に語るだけだと、学生に非難され、後半の質疑応答では、質問用紙を集めてこれに答える、という形式にまたケチがつき、結局はいつもの大衆団体交渉のように、なし崩し的に口頭でのやりとりが中心となっていってしまう。
- 1996.5.21
- CCCL計画の一貫である、伝統文化活動施設が完成し、そのお披露目が行なわれる。
- 1996.5.22
- 「学生の皆さんへ4」が配布されはじめる。
- 1996.5.23
- 学部当局は、駒場寮における「盗電」をやめるよう訴える旨の掲示を行なう。
電気・ガスの供給が停止されて以来、駒場寮への電気供給(ガスはともかく)は、発電機を借り受けたり、またプレハブ仮サークル棟の駒場寮自治会に割り当てられた部屋からケーブルを引っ張ってくるなりして、復旧がなされてきていた。
そして学部もそれを「そういうことをやられると困るけど」半ば黙認した状態にあったのだが、ここにきてその、特にプレハブからの電気供給を、「盗電」行為であるとして、やめるように言い出した。
- 1996.5.25
- 全学投票の結果が判明する。
主文1は約74%の支持でもって批准された。
主文2への支持については、有効投票数(約4300票)の過半数はかろうじて越えたものの(2200票強程度)、その差がわずかであったため規定により再投票となった。なお「支持しない」の投票は約1900票。
やはりというべきか、代議員大会での採決結果と似たような割合になったが、この投票結果への評価はなんともむつかしい。
時期尚早に過ぎるという意見もあるなか行なわれた全学投票であったが、この結果は半ばその心配が的中した形でもあり、しかし学部の廃寮への措置が着々と進みつつある現状にあってはいちはやく学生の意思を表明する必要もあったのであるから、パーセンテージはともかく批准さえされればよい、という考え方もあるのかも知れない。
再投票は1996年6月14 日から。
- 1996.5.27
- 学生自治会は全学投票の結果を受けて、批准された主文1(電気・ガスを復旧し、話し合いに応じよ)に対しての学部の返答を要求する(期限は1996.5.30まで)。
- 1996.5.29
- 学部当局が、南ホールの使用に関しての説明会を開催する。
1996年4月1日以降は、南ホールを利用する際には学生課に届け出るよう掲示がしてあったのだが、誰も相手にしてくれなかったらしく、「廃寮」後も実質的には駒場寮委員会の管理下にあった。
で、そのままじゃまずいだろ、っていうことなのだろうか、改めて南ホールは学部が管理してますよ、ということを知らしめようとこの会合を呼びかけた、ということになるのだと思われる。
これに対し、寮委員会が学部の招集には応じないよう呼びかけたこともあって、説明会に集まったのは1団体のみで(その時点で「集まった」とはいえないんですが)、説明会自体もなんの「説明」も行なわれることなくお開きになってしまったらしい。
全学投票の結果を受けての学生自治会による学部当局への公開質問状への返答がなされる。
それによると、学生との話し合いには応じる意思はあるが、いま現在もなお「不法」に駒場寮に住み続ける学生がおり、さらには新たに寮生を募集し続けているという現状にあっては、電気・ガスの復旧には応じられない、というものであった。まあ、(学部の立場からすれば)そりゃそうだな。
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