サルでもわかる「廃寮」問題


「1996年5月」 | 資料集成

サルでもわかる廃寮問題

5-17-96   広域科学専攻教官有志

廃寮は本当に必要か?

  1. 駒場教職員学生総数の数%の人数で、建物敷地面積の数分の一を占めている。
  2. 全メンバーにかかわる緊急性の高いニーズがあり(福利厚生,文化施設、 国際化、地域との交流など)、廃寮以外に現実的方法がない。
  3. しかし犠牲を最小限にするため、最大限の努力をする。

世の中の常識:

  1. 組織の決定は、メンバーに事情を説明し広く意見を求めてから多数決。
  2. いったん決まったら、全員が従う。 ただし少数者の意見にもできるだけ限り配慮する。
  3. 以上の手続きに重大な過失があったと多数が認めれば、決定の後でも覆して再討議可能。

これを応用すると:

  1. 手続きに重大な過失があったと皆が認めれば、白紙撤回、やり直し。
  2. まったく過失がなければ、ゴーサイン。
  3. マイナーな過失があれば、話し合う。計画は進めるが教訓を今後に生かす。(ゾウハ急ニハ止マレナイ)

Q & A:

Q: 三鷹国際宿舎建設と駒場寮廃寮のリンクについて、学部側は長い間隠していたというのは本当か?
A: ウソ。教授会報告。承認の5日後には自治団体代表に説明した。
Q: 学生自治団体の再三の正式要求や、全学投票を無視したのではないか?
A: 両立不可能な要求であり、自治団体間で一致せず、時間的にも首尾一貫しない要求だった。無視したのではなく、両立不可能である理由を説明した。
Q: 事情の如何にかかわらず、げんに人が住んでいる建物の電気、ガスを止めるのは、非人道的では?
A: 三鷹宿舎の追加募集など、行き場所は十分に準備した。
Q: CCCL計画の青写真はもう決まっていて、今さら学生は何を言っても反映されないのでは?
A: そんなことはない。むしろ学生の意見は最大限に反映される情勢(ただし実現性の配慮は必要)。

「1996年5月」 | 資料集成