94年7月に配布された「CCCL計画」のカラーパンフレット

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書いてある言葉
 21世紀に向けて大学キャンパスがどのような創造的文化の発進の場となるのか、それが今問われています。教養学部が提案する「開かれた濃密さ」を実践する空間として、このCCCL駒場計画(Center for Creative Campus Life)があります。
 豊かで多彩なキャンパス・ライフは、教育・研究と並ぶ大学の重要な活動の柱です。女性の躍進も目覚しく、国籍の異なる様々な学生が集う駒場キャンパスでは、より開かれたエネルギッシュな文化が求められています。留学生とともに行うサークル活動や地域社会との交流も期待されています。
 そこでCCCL駒場計画では、まずサークル棟を含む課外活動施設の整備拡充から着手して行きます。サークル・スペースは従来よりはるかに広がります。それは、この駒場の地で培われてきた自由な伝統を受け継ぎさらに発展させて行くものとなるでしょう。やがて現出するこの自由な交流空間をどう活用するか、それは私たちの総意と工夫に任されています。
 この基本計画案は、東京大学香山研究室の専門的な協力をえて作成されました。今後、東京大学ならびに関係諸方面の理解と支援をえて、概算要求により国の予算の獲得に努め、計画の実現を目指すのはもちろんのことですが、さらに学部の自主的な努力として、駒場60周年記念募金を押し進めつつ、広く学内外や卒業生の協力を求め、計画のより早い達成を期したいと考えます。すでに学内募金は開始され、計画の実現に向けて着々とその歩みを進めているところです。
 計画は、これから順次実現されて行きます。いま10,000名に近い男女学生が学ぶこの駒場キャンパスを創造的に再生し、さらに将来ここで学ぶであろう後に続く仲間に、よりすばらしい環境を作り出そうではありませんか。
 みなさんの積極的な議論とアイデアの提起を期待するとともに、実現に向けていっそうの理解と協力を求めます。

 美辞麗句が並べたててあるが、7年経った現在、計画がどうなったかは、敢えて述べるまでもないだろう。
 それから、10年にもわたって学生が反対しつづけているのに、なぜ一旦計画を見直し、駒場寮とこのような計画を両立して考えることができないのか、疑問である。


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