94年7月に配布された「CCCL計画」のカラーパンフレット

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カラーパンフレット10ページ目

 94年7月段階での駒場寮「跡地」とされる部分の整備計画図。
 この5ヵ月後には、「新サークル棟建設現実化への動き」として、東大新聞が建設予定地の図面を発表するが、この「整備計画」とは全く違った形になっている。

 なお、図の一番下に書いてある言葉は、「●この図面はあくまでも基本計画の案にすぎません。また、どのような案になるにせよ、駒場の貴重な財産である保存樹木は最大限に残されます。」ということである。
 この「保存樹木は最大限に残される」ということに関して少し。
 94年当時駒場寮は「明寮、北寮、中寮、第1研究室、寮風呂、寮食堂」の6つの建物を有していたが、現在は「北寮、中寮」の2棟を残すのみである。その北寮と中寮の間には自然林とも言えるたくさんの木々が茂っており、他の壊された施設の周りも同様であった。しかし、現在その壊された施設周辺には木々はほとんど残っておらず、更地が広がるのみである。。そこにあった木々はすべて「切られた」のである。「新図書館」を建設するために中寮南側にあった木々も最近伐採されてしまった(樹木の保存と称して、1本だけ他の場所に移植されたということである。)。これらの木々が残る可能性がないことは、この「整備計画図」を見ても明らかなことである。これが「最大限に残される」ことの実際であることを読者の皆さんには認識してもらいたい。


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