第13章 そして1998年度へ

 1998年度の重要課題として、以下の3点が挙げられる。

@@ 現在、大学当局は、サークル等の自主活動に使用されている南ホール(旧寮食堂)を明寮跡地新施設の建設後、代替も無しに取り壊す予定である。この計画を止めさせ、自主活動の基盤を守ることが必要である。
AA 大学自治の原則を振り捨てて学生を裁判に訴えるという挙を止めさせ、裁判以外の寮問題解決への糸口を掴むこと。それには、裁判を続けられないような状況を作ることが必要であり、その状況は、学内・学外の幅広い世論によって大学当局を包囲することによって作り出せるだろう。
BB しかし、学内・学外の幅広い世論だけでは充分でない。駒場寮自身がさらに自らの意義を高めなければならない。駒場寮に関わる人間が増えることで、駒場寮はよりその意義を高めることができるだろう。
 これらの課題は、今まさにこの文章を読んでしまった人々にとっての課題である。駒場寮がどのようなものであるかは、駒場寮に関わる人によって規定されるしかない。より良い駒場寮の存続に向け、多くの人々が駒場寮に関わり始めることを期待して、また多くの人が関わり始められる駒場寮を創り出すことを揚言して、第一章を閉じる。

(以上、1998年2月13日記)

[第14章→]