学部当局によって、4月と6月に続いて、三たび駒場寮への電気供給がストップされる。今回もやはり事前の通告はなく、朝の10時ごろ突然にして電気は消された。
夕方の6時から学生課のロビーで三鷹特別委との緊急交渉が行なわれるが、 電気復旧の意図がないことが確認されたのみだった。
6月の当局による電気ケーブル切断・「窃盗」がなされて以来、駒場寮への電気供給は、南ホールとの間に張られたケーブルを介して行なわれていた。しかし今回の当局の措置は、配電盤の操作によってその南ホールへの電気供給自体をストップする、というものだった。
逆になぜこれまで当局が南ホールへの電力供給を続けてきたか、といえば、それは南ホールが特に音楽系・演劇系サークルによって大いに利用されている状況にあったからだ。サークル活動は最大限保障する、という大義名分を掲げている以上は、当局としても南ホールへの電気の供給をおいそれと行なうことはできなかったのだ。
そこで、4月の廃寮宣言直後の時期には、当局はこの南ホールの(実質的な)運営権を駒場寮委員会から奪取しようとして、掲示などを通じサークルに呼びかけていたが、その寮委員会の周知活動(あるいは妨害活動)もあってサークルからの反応もなく、4月以降も従来通り、「実質的に」南ホールは駒場寮委員会によって運営されてきていた。
そうした意味では、なぜ今回、「いま」になって教養学部当局が南ホールへの電力
供給を絶つに至ったのか、は非常に疑問であると云わざるを得ない。とりあえず推測されることとしては、学部当局は、11月の駒場祭のための準備を通じての寮利用者の増加を懸念していた、と考えられはする。