「でもぉ、寮ってぇ…」というそこのあなた。そう、そこのあ・な・た・に。
東京大学の学生ならば、教養学部生・本郷生・院生・研究生の誰でも入寮する資格があります。もちろん、留学生・女性に対する制限は何らありません。
できます。現在数名の女子寮生がいます。女子専用部屋を用意しているので安心して入寮して下さい。寮生一同歓迎します。
駒場寮には様々な経歴の人が暮らしています。現役生・一浪・二浪・他大学を卒業してから入学した人・社会人入学した人・海外からの留学生・何年も留年している人など様々です。そんな中で和気あいあいと生活しています。年齢による上下関係もほとんどありません。十歳も歳が離れていても平気であだ名で呼び合っていたりもします。自分がいくつかなんてことをほとんど気にすることはありませんので安心して下さい。
駒場寮の経常費が月に6500(5000+1500)円。(5000+1500となっているのは、99年6月までは経常費は5000円だったのですが、99年7月以降は自家発電による寮財政の出費増により1500円値上げされたのです。この値上げは本来学部当局が駒場寮に不当に電気の供給をストップしているために生じる、いわば無駄な出費であり、我々寮生の怒りを知ってもらうために、このように表記しています。)食費は自炊ならば月に三万円もあれば大丈夫でしょう。外食しても六万円もあればかなりリッチな食事ができるはずです。その他諸々足してもゴージャスな人で十万円、ちょっと頑張れば育英会の奨学金だけでも充分暮らしていけます。
全くありません。そもそも寮生には色々な人がおり、昼と夜の感覚が皆無で夕方起きて朝授業が始まる頃寝るのが当たり前の人もいれば、六時に起きてバイトにいく人、きちんと授業、サークルに頑張る人と様々です。そんな人々の共同体である駒場寮に門限などというナンセンスなものがあるわけもありません。(しかし、夜遅くには全寮放送をしないなど一般的な社会生活に合わせて機能しています。ご心配なく。)
全くありません。他人に飲ませるくらいなら自分で飲むのが当たり前ですので、強要されることはありません。一気飲みもお酒がもったいないのでやりません。
各階には炊事場があり、ガスコンロ、洗濯機が備え付けてあります。各寮二階には受信専用電話があり、電話がかかってきた場合放送で呼び出されますので各寮二階の電話にダッシュして下さい。寮務室では朝日、毎日、日経の朝刊、夕刊を読むことができます。マガジン、ヤンジャン等の週刊誌も買って読み終わった寮生が置いていってくれるので読むことができます。印刷室、コンパルーム・会議室・カフェ(月・水・木・金)などもあり、寮生、寮外生に利用されています。駒場寮は自治寮ですので、何か欲しいものがあれば寮委員会、総代会などで話し合って購入することもあります。皆さんで話し合ってよりよい駒場寮を作っていきましょう。
入寮すると新入生用の寮生活マニュアル「愛してコマ寮(略して愛コマ)」が渡されます。これには百三十二もの部屋の紹介が掲載されています。これを参考にして希望があれば寮委員が付き添いのもと、めぼしい部屋を訪ねていきます。部屋の形態、雰囲気、冷蔵庫、テレビなど電化製品、部屋の住人との相性などを総合判断して決めて下さい。その部屋の住人との合意が得られればあなたの住居は決定です。決まったあとは「入室願」を北寮11S「寮委員会事務室」に提出して下さい。
そもそもあなたの心配する「プライバシー」とはどのようなものでしょうか。駒場寮に住んでみて思うことは、私たちが普段プライバシーと称しているものは実は本当にちっぽけなもので、相部屋生活で得られるものと比べれば全く気にも留まらないものだということです。他人に見られたくないものがあれば引き出しにしまって鍵をかければ済むことです。だってあなたは今まで親と暮らしてきて、そこで親に隠れてやったことは、駒場寮でも同室者に隠れてやれるはずです。それでもプライバシーが心配な方には部屋の形態で対応できます。駒場寮の一部屋は二十四畳と大変雄大なものです。この部屋をどのように使うかはその部屋の住人に任されています。仕切りをつけないオープン部屋、共用スペースと個人用スペースを分けたセミオープン部屋、完全に仕切りを作るクローズド部屋。これらの形態どれをとっても長所短所がありますが、どの形態でもそのレベルに応じたプライバシーは守れれます。
とりあえず、人生の内のたった二年くらい、人と語り合い、人との関係の中で自分を構築するために割いてみませんか。決して損はしませんよ。
いろいろ使えます。会議室・コンパルームを無料で貸し出しています(詳しいことはここをクリック)。また、北寮0Sにはカフェがあり、一杯50円で挽きたてのコーヒーが飲めます。開店日は毎週月、水、木、金です。また、カフェは新入生歓迎期にも開店する予定ですので、お気軽にお立寄りください。
駒場寮の補充入寮募集は随時受け付けています。このようにある程度自由に入寮募集が行えるのも、駒場寮が自治寮であり、寮生の手によって入寮選考が行われているからです。三鷹国際学生宿舎にこのような柔軟性はありません。家が火事になっても、親に勘当されても、受け入れてくれません。何か特別な事情がある場合は寮委員会に申し出て下されば、大抵のことは対応できると思います。
寮委員会から各部屋に支給されているのは、ベッド(いわく付きの畳ベッド。その昔、駒場寮を建てるときに学部は畳をなくして全てベッドにしようとしたが、旧制一高の学生は畳でゴロ寝ができなくなることに猛反対。妥協案として畳ベッドが創られたのであった。)、机(寮祭ではステージに使われるごついヤツ)、椅子、スチール棚などです。またB部屋(向かい合った部屋で南側がS部屋、北側がB部屋という。昔のStudy Room、Bed Roomの名残)にはベッドにも使える大きな棚が備えついています。また、寮委員会では日曜大工品等を貸し出しています。食器用洗剤、トイレットペーパー等の消耗品も支給しています。
その他、相部屋ということで部屋の先住人の家財道具は共用できる場合が多いですし、その部屋に代々伝わる冷蔵庫とかテレビなどの年代物もよいものです。知り合いで引っ越しする人がいればその人から家財道具をもらえる場合も多く、コマ寮へは手ぶらで引っ越しすることも可能なのです。
学部当局は九十五年度以降の入寮募集に関し「国有財産の管理人である学部当局の認めないものであるから国有財産の不法占拠に当たり、違法である」との主張を繰り返しています。しかし国有財産は常に公共の福祉に供されなければならず、この主張は学内の同意も得ずに、駒場寮廃寮を三鷹国際学生宿舎の予算獲得のための道具とし、自己のメンツのためだけに利用しようとする、教養学部による国有財産の私物化です。私たちはこれまでも学部の駒場寮廃寮計画の手続き上の不当性を訴えてきましたが、法的解釈についても、弁護士と相談の上、その不当性を明確にしたうえで、学部と論争していく方針です。
何の心配もありません。例えば駒場寮では暴力事件を引き起こした団体に退寮処分を行ったりするなど、寮生を守るために寮生自身が様々な行動をしています。またかつて学生運動を引き回していたような政治団体もいません。幸か不幸か普通の学生ばっかりです(何をもって普通というかは議論の余地もありますが)。確かに風呂にあまり入らない寮生がいないこともありませんが、質問のような心配は無用です。ともに楽しくやっていきましょう。
そうです。教養学部当局は96年4月以降、寮に人がすんでいるにもかかわらず、不当にも電気・ガスを停止し続けています。それでも98年の9月までは南ホール(「駒場寮問題の経緯と現状」参照)から電気を引いていましたが、それも当局により通電が止められました。99年4月以降は非経済的ながらも仕方なく自家発電を取ることになりました。自家発電と言ってもしっかりした発電機を使って各室に電気を供給しており、使用量に制限はあるものの何の心配もなく生活できます
そうでしょうねえ。と思いましたので、体験入寮という気楽さをミソにした柔らかい(いい加減な?)制度を作ってみました。適当な部屋を幾つか紹介しますので、気に入った部屋に住んでみて下さい。二週間まで無料、以降は一日二百円(冬は暖房費込みで三百円)を頂きます。
楽しいです!!。