オレは、ガードマンに

殴られた!

現場責任者も統率がとれなくなった混乱の中で、周りをガードマンに
取り囲まれ、オレは死をおそれた………。(99・1・24)

 一昨日、午前6時前、突然「ガードマン150人が来ている!」という話を聞いた俺は驚いた。なんだ、そんな大量のガードマンは!そう、大学当局は、大量のガードマンを引き連れて暴力的に南ホールを取り壊しに来たのだった。
 俺はすぐに南ホールの方へ向かった。すると、南ホールの周りをガードマンが取り囲み、南ホール封鎖工事を行っているではないか!? なぜ突然行うのか?俺たちとまず話し合うのが先だろう!驚いて動転した俺は、とにもかくにも現場責任者である「小林寛道先生」の処へ説明を求めに行った。
 「ちょっと待って下さいよ。とりあえず、工事をいったん中断して交渉を行って下さい。合意を築いてからでないと納得できないですよ」
 「工事は中断しない。もはや君たちと話してもしょうがない」……………
 そんなこと言っていたら、最終的にすべて大学当局の独裁によって物事が決められてしまうではないか!? ………と、そうこうする間に、「小林寛道先生」はガードマンの分厚い壁の向こうへ消えてしまい、…いつの間にか俺はガードマンに取り囲まれていた。四方八方から押し合いへし合い、腕を捕まれ、下では蹴りが何発も入ってきて、思わずしゃがんだとたん、今度は上から横からパンチが飛んできた。そうして20人のガードマンに、「工事の邪魔だ」と、はじき出された。
 ……言いたいことはたくさんある。でもここで一番言いたいのは、今の東大では「反対意見」というものは、「邪魔になる」として暴力的に叩き出されるシステムになっているということだ。「97・6・28」に続き、再び痛感してしまった。当局は、また暴力装置を雇い入れて、自らの手は汚さずに反対意見をねじ伏せてしまった。
 ……これは「東大ファシズム」以外のなにものでもない!!
教官の皆さんも、このような暴力的工事に荷担することなく、毅然として、いわゆる「教官動員=徴兵」には、拒否なされるよう強く要求します。


ガードマン大量動員!機動隊の導入もあり得る?

事前に何の通達もなく、交渉拒否の上暴力的に問題を解決するのか!

学部当局は自己批判し、暴力的な工事を即刻取りやめ、南ホールを存続させよ!

☆またもガードマン大量導入!

 99年1月24日日曜日午前6時前、ここ東京大学構内に約150人のガードマンが導入された。学生には事前にいっさい工事の日程及び詳細を示されていない。突然の出来事である。先日駒場寮委員会は、南ホール存続、工事の詳細を明示、ガードマン導入反対、という要求趣旨で交渉を申し込んでいた。しかし、これに対する答えは電話による口頭での拒否通達であり、その理由は「話し合う余地はない」ということであった。そのまま学生には何ら情報はなく、一方で学部当局は警察には連絡し、当日門の外に警察の車両が5台も配備されるという状況になった。

☆暴力的工事の実体

 早朝、大量のガードマンに守られる形で教官及び工事業者が侵入。それに抗議し、中止と交渉再開を求める学生に対し、官は何ら対応せず、ガードマンを使って無理矢理これを排除。この際に、ガードマンや業者によって殴る、蹴る、踏みつける、めがねをとばす、地面に押さえつける、などの暴力行為が公然と行われた。ガードマンに守られる形で後ろに控えていた本学の教官は、単に腕を組んで見ているだけで、うすら笑っている教官もいた。

☆ 学生には黙秘、警察には事前に連絡
「機動隊導入もあり得る」

 東大確認書にも明記してあるとおり、学内の問題は学内で解決するのが原則であり、またそういった姿勢こそが大学自治を発展していく方策である。機動隊の導入はかえって問題をこじらせるということも過去の経験から十分に解っているはずである。ところが、今回の工事に際し門の外には警察権力の車が計5台常駐しており、守衛などと連絡を取り合っていた。
 当日昼の交渉では、事態によっては機動隊の導入もあり得る、と永野三郎(学部長特別補佐)及び小林寛道(当日の現場責任者・三鷹特別委員会委員長)が明言した。その事態とはどのようなものか追求したところ、生命に関わる危険な状況、だそうだ。
 学生から反対の声が挙がっているにもかかわらず、また事前に交渉を一方的に拒否しておきながら、突然の暴力的な工事強行によって「生命に関わるよう」な「危険」な状況を作り出しているのはまさに学部当局である。実際に私たちはガードマンによって暴力を振るわれている。工事そのものには全く関係ないガードマン導入の資金(最低予測で400万)が確保できるなら、その予算で南ホールを修復し、使っていくことができるのではないか。

☆現場の指揮系統もめちゃめちゃ
指揮に関わらず突入してくるガードマン

 午後4時頃、事態は収拾の方向に向かったはずである。責任者の小林が工事の終了を宣言し、学生も引き上げようとした直後、ガードマン20人以上が現場に突入し、業者は勝手に工事を再開してしまった。手違い、の一言で済ませようとしたが、手違いで多くの負傷者が出たらたまったものではない。
 学部当局は自己批判し、このような暴力的工事をいますぐ中止し、南ホールを存続させよ!

駒場寮委員会


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