はじめに

 東京大学と関わりのない人はもちろん、東京大学の学生、職員、教官の人でも、駒場寮問題についてあまり知らない人はいると思います。
 ここでは、そういった人のために駒場寮問題についてよく聞かれる質問をQ&A形式にまとめました。どうぞ駒場寮問題を考える上での参考にしてください。
 なお、これ以外にも質問のある方は、駒場寮伝言板に書き込んでください。どんな質問にもおこたえします。

〜このページの製作にあたって〜

 このページの目的はずばり「寮問題について知ってもらうこと」です。
 なぜなら、教養学部当局は学生に対して、「寮問題に対して学生が知ろうとしないように仕向けている」からです。

 その例をいくつか挙げましょう。
 今年も新入生には、「駒場寮は「廃寮」にしました」という文書が、送付された手続き書類の中に入っていたと聞いています(このようなことは毎年行われています)。また、学生に対しては、「学生の皆さんへ」と称する教養学部名の文書が、英Tの授業や理系の学生実験のときに配布されてきました。
 このように教養学部当局は、東京大学という特権性を利用して自分たちの主張だけ一方的に、しかも権威的に伝える手段をとることで、あたかも自分たちの主張が正しく、絶対的なものであるかのように見せてきました。

 これらにみられる教養学部当局の本当の目的は、学生に自分たちの主張を伝えることではなく、私たちの主張に対して学生が「耳を傾けない」ようにすることなのです。2000年度新入生向けの文書には、あからさまに「旧(!)駒場寮の言っていることには決して耳を傾けないでください。」と書いてありました。

 なぜこのようなことをするのでしょうか。
 それは、学生が駒場寮問題について詳しく知ってしまったら、学部当局が発行する文書「学生の皆さんへ」では隠されている学部当局の不利な情報(ガードマン導入による暴力など、たくさんあります!)や、学部当局の「ウソ」がばれてしまうからです。
 だから、学生に「寮は怪しいところ」というイメージを持たせて近づかせないようにしているのです。(学生が近づかなければ、当局の『ウソ』もばれませんから)

 裏を返せば「耳を傾けるな=相手の意見を聞くな」と言うこと自体が、自分たちの主張の正当性のなさを表しているとも言えるのではないでしょうか?両者の主張を聞き、正しいと思うほうを支持する。どんな問題であっても、その問題をあまり知らない人が物事を判断するプロセスはいつもこのようになされるはずです(それが民主主義、民主的解決法というものです)。
 それを当事者自らが「俺の意見だけ聞けばよい」というのは、どういったことなのか。結論はおのずと見えてくるはずです。(ちなみに、駒場寮問題に関する教養学部当局のページもあるので、当局の主張も見てもらえるように私たちはhttp://www.c.u-tokyo.ac.jp/hairyo/にリンクを張っています。当局の主張と駒場寮委員会の反論を比較したページもあります。当局からこちら側にはありません。)

 このページをはじめとする寮の主張を聞いてあなたがどういう結論を下すか。それはあなた次第です。ただ、「事実がどうであったのか」「これからどうあるべきなのか」を考えるきっかけとなってくれれば幸いです。