空き地となるところ
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もう一つ、この計画が「絵に描いた餅」であると想起される理由がある。
それは、取り壊し建物と建設建物の多さである。以下にそれを列挙するが、地図だけ見ても銀杏並木より北側の風景が現在とは全く違うものになることは言うまでもないことだろう。
取り壊し建物 | 建設建物 |
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合計19棟+1(プール) | 合計20棟 |
以上見てきたとおり、現在ある建物を大切に使おうという意思はまったくなく、スクラップアンドビルドの考えにより、「老朽化」(本当に老朽化しているならば、7号館などはこの計画ではすでに取り壊されてなくなっているはずであるが、現在も問題なく使われている)の名のもとに次々に新しいものを建設する行為が果たして社会的に受け入れられるものなのかどうかは、大いに議論の余地があるところである。(これがすべて実現したとしたら、費用はいったいいくらかかるのか、想像もつかない。)
以上見てきたように、この計画も全く実現性がなく、またキャンパスの狭隘化も詭弁であることが分かるであろう。