【年表】「三鷹国際学生宿舎建設及び駒場寮廃寮問題の経緯」

-1996-


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わかりやすくすべく、舌足らずな表現には括弧で言葉を補っています(勝手に)。

1996.1.10
「新柏蔭舎」着工。
1996.1.17
駒場寮委員会:仮サークル棟(プレハブ)撤回要求。1月19日までの回答を要求。
1996.1.18
仮サークル棟(プレハブ)入札説明会会場にヘルメットをかぶった者を混えた学生が乱入。
1996.1.19
特別委員会が学生自治団体に仮サ−クル棟(プレハブ)について説明。
1996.1.22
1月17日の駒場寮委員会の要求に口頭で回答。要求は教授会にかけたが、 仮サークル棟(プレハブ)の撤回はしない。
1996.1.24
駒場寮総代会:仮サ−クル棟(プレハブ)計画阻止。
1996.1.25
自治会が一部学生・寮生の威嚇、無法行為に抗議し、謝罪を求める文書を発表。

学部長と学生自治会・駒場寮自治会との話し合い(第2回・4時間)。

● I 枠(学生自治会)
  • 全学投票について。
  • 機動隊導入と処分について。
  • 仮サ−クル棟(プレハブ)について。
●II枠(駒場寮自治会)
-- 寮生名簿問題。
学生側は、寮母さんを通じて寮生名簿が学部側に流出した件について、学部が寮生と寮母さん及び寮生と学部の信頼関係を破壊したことを認め、その行為自体を謝罪することを要求。
学部長は、行為を問題にするならば不法な入寮募集を行ったこと及び不法入寮者の氏名を公表しなかったことに原因があり、自らに責任があることを認識すべきであると回答、ただし窮地に立った寮母さんには、遺憾であり申し訳なく思う[、と発言した]。

1996.2.13
仮サークル棟(プレハブ)着工、駒場寮委員会主導による座り込み建設阻止行動開始。学部長室への抗議行動。
1996.2.14
寮委員会と学部長の「非公式」会見。
1996.2.5
特別措置による、1995年3月31日以前入寮の駒場寮生の三鷹国際学生宿舎への入居募集開始。
1996.2.16
学部長と駒場寮自治会との話し合い(第3回・2時間)。
  • 寮母問題についての学部長の回答:学部が、寮母を介して入居者の名簿を入手することは、建物の管理者として当然の行為である。この件で寮母さんが窮地に立たされたことについては遺憾なことであり、既に本人に会って遺憾であったことを伝えた(、と報告した)。
  • 4月以降の駒場寮自治会の位置づけ:
    寮側は駒場寮自治会を自治団体として認め、交渉を継続すること。4月以降も入寮募集を行うが、1996年4月1日以降寮生に退去を迫らないことを要求。
    学部は、「寮はなくなるので、寮自治会は認められない。自治団体としてではなく1グループとして話し合うことは否定しない。個人に対しても寮から退去するよう説得する」と回答。
1996.2.22
駒場寮委員会仮サ−クル棟(プレハブ)建設現場にテント敷設。
1996.2.23
特別委員長と駒場寮委員会、テントで会見。
1996.2.24
特別委員長が仮サークル棟(プレハブ)工事凍結を条件とした交渉を打診。駒場寮委員会、受け入れ。
1996.2.25
駒場寮委員会入寮募集案内配布。
1996.2.26
駒場寮委員会入寮募集案内配布。
学部は、4月1日より駒場寮を廃寮することを受験生に明示。
1996.2.27
学部は、仮サ−クル棟(プレハブ)工事を中断。
1996.2.28
特別委員会と駒場寮委員会の交渉(1996.3.1 まで)。
1996.3.1
学部が次の公示を行うこととし、その内容について両者で確認書を取り交わした。プレハブ工事の再開について了解し合った。

公  示

 教養学部が自動車部駐車場脇及び体育研究棟脇に建設中の「プレハブ」は、駒場寮廃寮の如何にかかわらず、学内諸団体に福利厚生施設として提供することを目的とするものである。

                1996年3月1日

                教 養 学 部

プレハブ棟工事再開。

1996.3.1
学部が、合格発表時に「駒場学寮の廃寮について」と教養学部報号外を添え、署名書類を配布。
 駒場寮委員会、1996年度入寮募集開始。
1996.3.11
 特別委員会と駒場寮委員会の交渉。4月1日以降、電気・ガスの供給を停止することを予告。
 学部は、「平成7年4月以降駒場学寮へ入居した諸君へ」を駒場寮委員会に手渡す。
1996.3.13
駒場寮生及び保護者に再度の在寮期限通知郵送。
1996.3.21
特別委員会、各学生自治団体に対して「駒場学寮廃寮に関する説明会」:
 「プレハブ、柏蔭舎、シャワー室、廃寮の手順」について説明。
 4月1日以降の電気・ガス供給停止予告。
1996.3.26
プレハブ棟使用開始。
1996.3.31
駒場寮委員会、北寮前で「花見」集会。
1996.4.1
学部、「廃寮宣言」告示。
 旧駒場寮の建物・備品の管理を学部が行う旨通知。
1996.4.2
特別委員会及び学生委員会、寮内で説得活動。「退去勧告、電気・ガス 停止予告」の文書を配布。
1996.4.3
未明に、寮を含む5箇所で不審火発生。生協脇プレハブ全焼。寮生も消火活動に参加教官による、寮生に対する説得活動を開始。
 三鷹国際学生宿舎入居の特別措置に追加募集。
1996.4.5
早朝、中寮東側入口で不審火発生。守衛と協力して寮生も消火活動に参加。
 学部、「退去命令」を寮生に配布。引っ越しのための緊急宿泊所を用意。
1996.4.8
電気・ガスの供給停止。
 渡り廊下解体工事開始。
 駒場寮委員会と学生自治会共同で抗議行動。学部は工事を中断。
1996.4.9
学生自治団体(学生自治会、駒場寮自治会、学友会学生理事会、学生会館委員会、オリエンテーション委員会)による共同記者会見。上記5団体代表による共同声明(学部による電気・ガスの供給停止、解体工事強行を断固糾弾し、強行手段即時撤回と学生との誠実な交渉をせよ)を評議員に手渡す。同評議委員は「人道的にはよくないかもしれないが、法的には問題ない」と発言。
1996.4.15
学部長と学生自治会・「旧」駒場寮自治会との話し合い(第4回・4時間)。
 学生側要求
  • 学部による説得活動の中止。
  • 電気・ガスの供給再開。
  • 館内放送設備の復旧。

 学部は、1, 2 は認めず 3 及び「居住者を居室から追い出して居室に鍵を掛けたり、居住者の荷物を持ち出したりするなどの実力行使は行わないこと」を認めた。

1996.4.17
特別委員会委員長が「旧」駒場寮委員長に
  • 当面の事態解決策
  • 解体工事等の再開
  • その他
について交渉呼びかけ(、)特別委員会と駒場寮委員会との交渉、学部は、交渉中は解体工事を中断(したうえで交渉にあたった)。
1996.4.17 - 1996.4.20
「旧」寮委員会主張:  電気・ガスの復旧がなければ対等な交渉となり得ない。
 渡り廊下の解体工事即刻中止要求。

学部主張:
 新入寮生を入れ続けている限り復旧はあり得ない。
 渡り廊下の解体工事はキャンパスプラザ建設のための試掘の準備。

1996.4.20
 交渉継続 寮側より、寮生会議を開くので4月22日の工事再開を4月24日まで延期するよう要望。学部側了解。
1996.4.21 - 1996.4.22
 寮生会議:電気・ガスの復旧が交渉の前提、解体工事中止、これまでの姿勢を続ける、この時点で妥協しても得るものはない(つまり、学部の提案を蹴った)。
1996.4.23
 「旧」駒場寮委員会と三鷹特別委員会の交渉、寮生会議の結果を表明。交渉中断。
1996.4.24
 寮渡り廊下取り壊し工事再開。
 学生側、学外者とともに座り込みとバリケードで工事車両進入阻止。
 学部は、パワーシャベル(ユンボ)、チェーンソーによる工事を行おうとしたが危険回避のため中断。
1996.5.1
 学部は、「学外者退去命令」を寮内で配布。学内には「学生の皆さんへ」を配布。
1996.5.7
 「旧」駒場寮委員会、「学生の皆さんへ」の反論ビラシリ−ズ開始。
1996.5.8
 学部は、旧駒場寮委員長宛「学外者退去命令」を郵送。
 学生自治会正副委員長、「学生の皆さんへ」の反論ビラ。
1996.5.9
 学生自治会代議員大会。
  • 電気・ガス供給を再開し、強制的取り壊しをやめ、学生との誠実な交渉に応じよ(賛成114、反対1)。
  • クラス・サ−クル活動など自治・自主活動に不可欠な駒場寮の廃寮に反対し存続を求める(賛成69、反対32)。
  • 学部・学生双方が認めた年表をクラス討論の資料としたうえでクラス討論をへて、(1)、(2)の全学投票を行う(賛成91、反対12)。
1996.5.13 - 1996.5.15
 特別委員会と学生自治会は、学生自治会の要請に応じ代議員大会決定に基づく年表を共同で作成(延べ21時間)。

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